働けない人に働けというアドバイスは間違っている
世の中には働けない人種が存在すると思っている。
いわゆる社会不適合者といって社会では軽蔑されるが、
それを悪いことだとはどうしても思えない。
社会不適合者が成功する例は芸術方面に多い。
太宰治やカートコバーンがその一例だ。
でもその社会不適合者が成功しない例もいっぱいある。
かといってその人たちに人権が存在しないのか言えばそうではないと思う。
俺はパソコンが得意だから、作業所の理事長の手伝いを休み休みしているが、
もし立ち仕事だったら到底できない。
座って頭を使いすぎる仕事もできない。
今たまたま運よく仕事に恵まれてはいるけど、
それがなかったら社会的に何もしてないことになる。
例えばこれが一生自分に合った仕事に恵まれないパターンだってある。
そういう合った仕事がなかなか見つからない社会不適合者というレッテルが張られている人たちが人権がないかのように扱われるのが本当にわからない。
なぜアドバイスする人はただただ働けというのだろうか?
普通本当に心配しているなら、その人の長所を探してあげて手伝ってあげるのが本当のアドバイスだと思う。子を思う親ならそういうアドバイスをするだろう。
でも他人がアドバイスをするときはただただ働くのが正義だから働けっていう人が多い。
それは傲慢な価値観の押し付けにすぎない。
自分の良心が痛むことは他人にも押し付ける傾向が人にはある。
働かなければ悪であるという一種の強迫観念が、「それをしなきゃ!」って思っている人たちは働かない人を責める。
嫌ならしなければいいのにと思う。
恐らく責める人はそれが強迫観念であるということに気づいてない。
俺はどんなけ働いていても働かない人を責めることはない。
なぜなら働けない苦痛を誰よりも知っているからだ。
もし一生働かないって決意をしている人がいれば尊敬さえする。
宝くじで億万長者になればそういう人も多いんじゃないだろうか?
特に働かねばならぬと強迫観念で金のためだけに働いてる人はそうするだろう。
逆に働くことが生きがいになる人、合った仕事に恵まれた人は宝くじが当たっても働くんだろう。
働けない人は「自分は一生働かない!」
それくらいの開き直りがある人のほうが、強迫観念に苛まれて働いて過労で倒れる人よりよっぽど利口だ。
よくわかってる。